300坪近くある敷地に自宅が２件と昔ながらの蔵や倉庫のある敷地のプラン。母屋の新築に伴いエクステリア（外構工事）をさせて頂きました。門柱には自然石を建て、タイルと塗り壁を合せた現代和風のスタイル。どちらも建物と同じタイルと塗り材を使用することで一体感を出しています。門柱前にはソヨゴ、オタフクナンテン、コンフーサ、コクリュウ等を配し、和を演出しています。門柱に影を落とす照明はLED器具を採用することで植物への影響も最小限にしています。 座敷前には外からの視線を遮る様アルミ製のフェンスを設けました。6000R+4000Rで特別に作ったR型のフェンスは柿茶色のラミネート材です。フェンスの間に挟んだガラスの柱（インゴット）は間接照明をうまく取り込み無数の気泡を光らせる事で、存在感のある演出に一役買っています。玄関から縁側へ向かう園路は400角天然石と白い砂利の市松柄で構成され、延べ石を経て奥庭や縁側の沓脱ぎへと続きます。風に揺らいでいる様に見える陶器の照明やツワブキ、トクサ、タマリュウ、アオキ等の植物で中庭の演出をしています。アプローチは建物の間口に合わせるよう5ｍ前後の幅を確保し、鉄平石の乱貼りと300ｘ600の方形石を交互に貼り落ち着いた和風の構成です。本格的な和風建築に合わせ、伝統的な造園技法や新しい商材、技法を多く取り入れた現代的なエクステリア（外構）が完成しました。【タカショー2010年度版カタログに掲載されました。】